タクシー車内で被った、受動喫煙の被害

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昨日、急な用事でタクシーに何ヵ月ぶりかで乗った。
乗って気がついたが、後部席のドア窓が少し開けられていたり、運転席も透明パネルで遮られていた。たぶん、コロナウィルス対策なんだろう。

このように空気の循環がちゃんとされていながら、乗って1分もしないうちに舌が麻痺してきた。
おかしいと思ったが、間違いなく煙草の臭いだ。そして徐々に、舌に煙草のヤニの味がしはじめた。

タクシー車内は禁煙のはず

タクシー運転手には喫煙者が多い
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タクシーが全面禁煙になって、すでに何年も経っている。
それなのに、受動喫煙の症状がでたのである。
次第に頭がぼーっとしだした。これも同じく受動喫煙の初期症状だ。

当然ながら、乗客の自分も運転手もマスクはつけている。

どうして症状がでたのかは考えなくてもすぐに分かる。車内に煙草の臭いが染みついているためだ。

タクシーで煙草の臭いがする理由

タクシーって禁煙のはずだろう。なのになぜ煙草の臭いがするのか?
それは運転手が喫煙者だからだ。

運転手はもちろん車内で煙草を吸うのではない。吸うのは車外でだ。
気分転換などで車を止め、煙草に火をつける。
ひといきつける瞬間だ。晴れた日などは爽快感さえ抱くだろう。

一本吸い終わり、さて仕事に戻るか、とシートに座る。
実はこの繰返しが、煙草の臭いが車内に染みつく原因なのだ。

事実、運転手には喫煙者が多い

思うに、タクシー運転手には喫煙者が多いのではないだろうか。
駅前の停留所では、煙草を吸いながら、運転手仲間と話している姿をよく見かける。
町中の公園では、トイレのあとに休憩がてら煙草を吸っているドライバーもいる。

そう言えば、受動喫煙症の診断書を書いてもらいに専門医へ行ったとき、ドライバー職は喫煙者が多いと教えらたことがあった。

なぜ禁煙か考えているのか?

タクシーの車内は禁煙のはずなのに
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タクシー会社よ、タクシーを禁煙にしたのはどうしてなのか?
禁煙車の意味をどう捉えているのか?

もしかすると、世の中の流れだからという理由だけか?
それでは、考えの底が浅いのではないか?それこそ自分で考えていない証拠だ。

「お客様の快適な空間を目指しています」
こう言うのなら、一時であろうと狭い車内を共に有している運転手の喫煙状況についても気を配ることも必要ではないだろうか。

彼らが車外で吸った煙草の煙は肺に入る。
運転席に戻り、その肺から出された二酸化炭素が、車内の壁やダッシュボードなどに煙草の臭いを染み込ませているのは事実なんだぞ。

煙草の臭いが業界全体の問題になった例

宅配会社で煙草の臭いが問題になった例
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ここで一例を挙げよう。
十数年前、宅配業者業界で煙草が問題になったことがある。

それは、配達された荷物に煙草の臭いがついていたことが発端だ。
荷物は歯磨きや歯ブラシなどの衛生品だった。つまり、商品柄から言えることは、宅配業者へ渡される前に煙草の臭いがついていた可能性はゼロに近い。

その荷物の段ボール箱が煙草臭いのだ。なぜか?

配達ドライバーが煙草を吸っていたからだ。
どこで吸っていたかは問題ではない。
箱に臭いがついていたことが問題なのだ。

関連企業がとった改善策

この事実を商品の販売会社へメールで連絡したら、それまで配達業者は限定されていたが、二社から選べるようにしてくれた。

また宅配業者へもこの件をメールしたら、翌日に営業所の所長が直々にお詫びに来た。
そして、たばこの臭い対策の徹底を約束してくれた。

このあと業界をあげて煙草問題がクローズアップされはじめた。
通販で物を買うことがごく普通になり、それに従って宅配業者も仕事が多くなる。そんななか、煙草の臭いは業界にとっても重要な課題だと認識したのだろう。

制服に臭いがついていないか、口臭はにおわないかなど、運転手への注意事項をつくったりしている。
勤務中は喫煙禁止という会社もある。

ここでは被害の事実を述べるまで

禁煙タクシーなのに煙草の臭いがする事実
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悪く言うつもりは毛頭ない。
ただ、タクシーに乗った受動喫煙症レベル3の者が、味覚障害や頭痛などの症状がでた事実を述べているまでだ。

タクシー会社よ。
ある二地点間を運ぶという点で共通している同業者は、このようなサービスの徹底をしているということをどう思う

それはもう理由にならない

喫煙者が多い業界ということで変わりはない。
また、年齢や能力をあげて当方では無理というのは、従業員への劣等差別だ。

しかも今後、自動運転がスタンダードになれば業界は存続の危機を迎えることになる。そんな時代に、車内が煙草臭いなんて、もはやお客に選ばれる前提にも置かれないのは目に見えている。

タクシー運転手へ

喫煙者のタクシー運転手よ。想像してみてほしい。
その吐いた息は、お客の迷惑になっているのだ。
乗せた客の体調を崩す原因になっているのだ。

すべての喫煙者へ

最後に、喫煙者へ。
とある空間で煙草を吸えば、その壁やカーテンには煙草の臭いが残り続ける。
スプレーなどをふりかけたところで、決して消えるものではない。
自分の快楽が他者を病気にしているのだ。

被害後24時間を経過して

タクシーで煙草の被害を受けた24時間後
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タクシーから降りてほぼ24時間たったいま、舌にはまだ煙草のヤニの味が残っている。
昨夜は酒を飲んで寝落ちした。
しらふでいては、頭が勝手にネガティブなことばかり考えてしまうからだ。

体に悪いと分かっていながら、酒を飲んで意識をもうろうとさせるほうが、まだましなのだ。

味覚を麻痺させるしかない

酸っぱい物、味が濃い物を食べ、ピッチ早く酒を飲んで酔いつぶれる。
夜が明けた今朝は、二日酔いと受動喫煙症の症状のダブルパンチをくらっていた。

こんな症状の自分を嫌悪するばかりである。

回復までにまだ数日かかる

午後になってようやく二日酔いはおさまってきた。しかし舌の苦さは消えきっていない。
これまでの経験から察するに、完全に回復するのは明日の朝だろう。それまでこの辛さに耐えなければならない。

これを運が悪かったで済ますことは簡単だろう。喫煙者は、そうでも言わないと自分の立場がなくなるから。

やがてタクシー会社も、自身が被害の提供側であることに、気づくのかもしれない。
いや、もしかすると、自動運転車に業界もろとも息の根を止められるのが先になるのかも。