精神科医、作家、講演家、ユーチューバーなど、多彩に活躍している樺沢紫苑氏。
この本では、仕事や日常生活でついやってしまうミスと脳の関係が書かれてあります。
ミスを起こす原因は何か?からはじまり、そのようなうっかりミスは、うつ病の初期状態でもあると指摘しています。
例えれば、信号機が黄色から赤色へと変わるのに似ていると。
また、脳の状態には健康から病気の間に4段階あり、体にも同様に4段階あると、独自の視点を述べられています。
そしてさらに、一般的には体調が悪くなった状態を病気と言っていますが、一晩寝て回復するのは病気ではないとも警告しています。
その独自の主張は、世間が持っているうつ病のイメージに対して、さらに強くなります。
うつ病は心の風邪ではない、心の骨折だと。
このように、ミスをしてしまう脳の状態とメンタルを関連させながら、話題は脳の機能を左右する生活習慣へと広がっています。
どんな習慣が脳を疲れさせるのか?
脳の機能が低下する時間帯はいつか?
また、脳の機能が上がる時間の使い方や時間帯なども具体的に書かれてあり、簡単に取り入れられるものばかりです。
ミスをしてしまう原因と脳の疲れ、うつ病、脳機能を左右する習慣など、どれもが科学者のごとく分析的に解説されています。
いまの自分の状態を冷静に判断してみたい、そんな人にとって手助けとなる一冊です。
※個人的に学びとしたい箇所をツイッターに書きましたが、その再掲載です
うつ病の初期段階
— もばたろ (@mobata_ro) October 11, 2020
・注意力、集中力の低下
脳疲労の状態(うつ病一歩手前)でも、同様
⇒自分の脳状態を自覚
・どんなミスをどの頻度で起こしているか?
『絶対のミスをしない人の脳の習慣』p4 樺沢紫苑
ミスの原因
— もばたろ (@mobata_ro) October 11, 2020
・集中力の低下
・ワーキングメモリの低下
・脳疲労
・脳の老化
『絶対のミスをしない人の脳の習慣』p18 樺沢紫苑
健康/病気の二者択一は捨てるべき
— もばたろ (@mobata_ro) October 11, 2020
【理由】
病気を予防できない
【分類例】
病気/未病/健康/絶好調
【脳の状態】
うつ病/脳疲労/健康/絶好調
『絶対のミスをしない人の脳の習慣』p34 樺沢紫苑
脳疲労
— もばたろ (@mobata_ro) October 11, 2020
・注意力、集中力の低下
・ノルアドレナリン低下による
ノルアドレナリン
・外的ストレスに対する防御反応として分泌される脳内物質
※セロトニン
・心身の安定、安らぎに関与する脳内物質
・低下すると精神不安定、イライラ、意欲沈下
『絶対のミスをしない人の脳の習慣』p37 樺沢紫苑
ミスが増える
— もばたろ (@mobata_ro) October 11, 2020
・黄色信号(脳からの警告)=脳疲労
※赤信号=うつ病
『絶対のミスをしない人の脳の習慣』p41 樺沢紫苑
病気
— もばたろ (@mobata_ro) October 11, 2020
・身体機能の異常状態が固定
・簡単に治らなくなる状態
※医者のせいではない
※病気≠一晩寝て治る=○○症(感染した状態)
『絶対のミスをしない人の脳の習慣』p44 樺沢紫苑
未病から病気へ
— もばたろ (@mobata_ro) October 11, 2020
・簡単に進行
病気から健康へ
・簡単に戻らない
『絶対のミスをしない人の脳の習慣』p45 樺沢紫苑
【回復期間】
— もばたろ (@mobata_ro) October 11, 2020
脳疲労
・1週間の休養でも
うつ病
・最低3ヶ月、半年~1年
『絶対のミスをしない人の脳の習慣』p46 樺沢紫苑
うつ病≠心の風
— もばたろ (@mobata_ro) October 11, 2020
※2、3日寝て治らない
うつ病=心の骨折
※最低3ヶ月かかる
『絶対のミスをしない人の脳の習慣』p47 樺沢紫苑
脳機能が年齢で衰える
— もばたろ (@mobata_ro) October 11, 2020
・脳を使わない人のみ
脳容積が増える
・MRI画像診断で観察可能
『絶対のミスをしない人の脳の習慣』p50 樺沢紫苑
脳機能
— もばたろ (@mobata_ro) October 11, 2020
・神経同士のシナプス結合数と比例
※神経細胞の数と比例ではない
※シナプス結合数:脳を鍛えると増える=記憶の向上
『絶対のミスをしない人の脳の習慣』p51 樺沢紫苑
マルチタスク(複数作業を同時、短期間に並行して切替えながら実行)
— もばたろ (@mobata_ro) October 11, 2020
・別々に行うより、50%余分に時間かかる
・間違える確率50%アップ
【解決策】
順番に片づける
・効率アップ&ミス削減
『絶対のミスをしない人の脳の習慣』p74 樺沢紫苑
デュアルタスクトレーニング
— もばたろ (@mobata_ro) October 11, 2020
・運動+認知課題(脳を使いながら運動)
『絶対のミスをしない人の脳の習慣』p78 樺沢紫苑
手書きメモ
— もばたろ (@mobata_ro) October 11, 2020
・記憶の長時間定着&新発想>デジタルメモ
手書き
・ブローカ野(言語処理に関わる部位)を活性化
※タイピング→活性化させない
『絶対のミスをしない人の脳の習慣』p85 樺沢紫苑
スマホ認知症
— もばたろ (@mobata_ro) October 11, 2020
・情報の過剰インプット→脳内未整理→情報ごみ溜め状態
低下:記憶力、思考力、判断力、集中力、感情コントロール、ワーキングメモリ
20~30年後には認知症(アルツハイマー病など)に
『絶対のミスをしない人の脳の習慣』p90 樺沢紫苑
長時間スマホ、SNS、テレビ視聴
— もばたろ (@mobata_ro) October 11, 2020
・前頭葉の機能低下
前頭葉が機能低下した状態
・学習効果の低下
※川島隆太教授による
【対策】
スマホ使用は1時間以下
※時間を決めて上手に活用
『絶対のミスをしない人の脳の習慣』p93 樺沢紫苑
明け方
— もばたろ (@mobata_ro) October 11, 2020
・ミスの魔の時間帯(最も集中力下がる)
【例】
スリーマイル島原発事故
チェルノブイリ原発事故
スペースシャトル・チャレンジャー号事故
※睡眠覚醒リズムからも、認知機能が最も低下
※どれだけ注意してもミスを防ぐのは無理
『絶対のミスをしない人の脳の習慣』p112 樺沢紫苑
ウルトラディアンリズム(ultradian rhythm)
— もばたろ (@mobata_ro) October 11, 2020
・高い覚醒度90分→低い覚醒度20分
※このリズムで仕事
※+-20分程度の個人差あり
『絶対のミスをしない人の脳の習慣』p115 樺沢紫苑
脳ゴールデンタイムを延長
— もばたろ (@mobata_ro) October 11, 2020
・余計情報を入力しない
・テレビ、新聞、ネット、メール
※著者の脳ゴールデンタイム
・起床→シャワー→自室で執筆(ドア閉め=缶詰め状態)
『絶対のミスをしない人の脳の習慣』p120 樺沢紫苑
30点の出来で、とりあえず最後まで書く
— もばたろ (@mobata_ro) October 11, 2020
その後、直し
『絶対のミスをしない人の脳の習慣』p168 樺沢紫苑
睡眠6時間×10日
— もばたろ (@mobata_ro) October 11, 2020
・24時間徹夜レベルの認知機能低下
睡眠6時間×5日
・48時間徹夜レベルという研究あり
【結論】
6時間睡眠=集中力の低下状態
【対策】
1週間、睡眠時間を1時間増やす
『絶対のミスをしない人の脳の習慣』p241 樺沢紫苑