『アウトプット大全』は人生のベース作りに最適な一冊

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精神科医でYoutuberの樺沢紫苑氏がアウトプットについて書かれた本です。
この本は樺沢氏の代表作といってもよいほど有名であり、また内容も充実しています。
「大全」というとおり、アウトプットのあらゆる項目について解説されていて、この一冊でアウトプットの全てが分かるようになっています。

ここでは、茂畑が生活に取り入れてみたいと思った箇所を中心に話してみたいと思います。

アウトプットとは?

そもそもアウトプットとは、どんな意味なのでしょうか?

いまではごく普通に使われているアウトプットも、この本が出るまでは、耳に馴染みのない言葉でした。
つまり、この『アウトプット大全』がアウトプットという言葉の認知度を高めたと言えるのです。

その意味ですが、日本語で言えば、アウトプットとは”出力”のことです。
日常生活では成果や実績と言えるでしょう。

つまり、成果や実績を出すためにはどうすれはいいのかが書かれてあるのが、この『アウトプット大全』というわけです。

でもどうすれば成果や実績を出せるのでしょうか?その一例を樺沢氏は営業で示してくれています。

アウトプットを営業に例えてみる

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企業にとって最も重要なことは、商品を買ってもらうことです。そのためには商品を知ってもらうことが欠かせません。つまり営業です。

樺沢氏はこの営業を、"商品の本当の価値や素晴らしさ、魅力を正しく伝えること"と言います。

価値を伝え、そして高める努力をすること

樺沢氏はこの営業を、"商品の本当の価値や素晴らしさ、魅力を正しく伝えること"と言います。
なぜならお客は、価値あるものを買いたいという心理を持っているからです。だからお客にとってどのような利益があるのかを説明する必要があると。
その価値が価格より大きいときに、お客は買ってくれると言います。

つまり自分が持っている物の価値を他人に知ってもらい、かつ認めてもらうには、その物の魅力と同時に利益を伝えなければいけないのです。

大きな目標は危険

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なにか新しいことに取り組もうとするとき、最終的な目標を達成したときの自分をイメージしがちでです。
でもそれは危険だと樺沢氏は警告します。
なぜなら脳の性質としてノルアドレナリンが過剰に分泌して、恐怖を感じるからです。

この恐怖が不安になり、逃げたい・止めたいというブレーキの感情を強めるというのです。
ではどうすればよいのか?樺沢氏はこう言っています。

確実に達成できる小さな目標をたてよう

自分がやりたいことを成しとげるには、脳をやる気にすることが重要です。
そして脳は学習するレベルにあるとやる気になるそうです。
そしてこのときは、やる気成分であるドーパミンが分泌されていると。

これを学習領域と言っています。
逆に、上に書いた高望みにチャレンジするのは、危険領域と名づけています。

樺沢氏は動画でも繰り返し、高い目標ではなく「小さな目標」を確実に達成していこうと話されています。
その積み重ねが最終的な目標=成功につながるんだと言うのです。

やる気は待っていても起きない

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人はよく、やる気がでないから出来ないとか、やる気が出るまで待っているとか言います。
しかし、それではいつまで経っても何事も進まないと警告しています。

そもそも人間の脳というのは、やる気という感情によって左右されるのではないからです。
では、どうするか?

とにかくやり始める

身も蓋もないけれど、これしか方法はないと樺沢氏は断言しています。
なぜなら、なにか作業をしはじめると
→脳の側坐核という部分が刺激されて神経細胞が活発になり
→その信号が海馬と前頭前野に伝わり
→やる気が出て
→脳の調子が上がる

このようなプロセスなのだそうです。

だから、やる気というのは、やりはじめてから出てくるものというのです。
これを「作業興奮」といいます。

大きな収穫だった作業興奮

この作業興奮という状態があることを知ったことは、個人的にとても大きな収穫でした。
常々、やりたいことがあってもやる気がでなくて悶々としていた毎日を過ごしていたのですが、この本を読んで、脳の特質と対策を教えてもらえました。

やりたいことのほんの一片でも構わないから、とにかく取り掛かり始める。
5分でいいから続ける。
そうすると、脳が活動しだして徐々にやる気という感情がわいてくるのを実感するのです。

朝散歩は一日をはじめる作業興奮

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樺沢氏は朝起きて1時間以内に散歩することをすすめています。
少し拡大して解釈してみると、この朝の散歩も作業興奮を引き起こしてくれると言えるのかもしれません。

実際、足を踏み出し着地する一歩一歩の振動が、脳に心地よい刺激として伝わってくるのを実感しています。
出かける前は少し億劫でも、帰宅するころには爽やかな気分に変わっている自分がいます。
朝散歩をはじめた価値は大いにありました。

完璧という遠い出来栄えを目指さない

どうしても人は100点を目指しがちです。
でもそんな完璧主義など、一部の天才を除いて無理だと言います。

出来栄えなど、まずは30点で構わないと言います。
そしてここが重要なのですが、最後まで仕上げること。

次に手直しをして、徐々に点数を上げていけばいい。
この考え方は、上に書いた「小さな目標」とも近いようにみえます。

まずは取り掛かり、完成度は三分の一以下でもよい。進歩は少しずつで構わないから、やり遂げる。これが自信になる。
あとは何度も推敲して、より高みを目指していく。

まとめ

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『アウトプット大全』より、個人的に気になった部分を取り上げてみました。
樺沢氏は、アウトプットが重要だと繰り返し言っています。
アウトプットの前提がないインプットなど意味がないとも。

そしていまは個人でも大多数にむけてアウトプットできる時代なので、ブログやSNSや動画などの個人メディアを持つことを提唱しています。
例えば、本や映画などの感想をTwitterでつぶやいたり、ブログに投稿するなどです。

はじめたばかりのうちは誰にも読まれることはないかもしれません。でも、100記事→300記事→1000記事と積み重ねていくことで認知度もあがっていくと。
樺沢氏自身も、そうして続けてきたのだと振り返っています。

こんな人にオススメ

いまの自分にどことなく不満があるけど、どう動いてよいのか分からない。大きな夢はあるけど、その一歩が踏み出せない。
そんな迷いの真っただ中にいる人におススメです。

自己啓発本の中にはテンションだけ上げて、実際にはどういう方法をとればよいのか書いていないものも多くあります。
しかしこの『アウトプット大全』は、その方法に特化した一冊です。
それもセミナー講師や起業家ではなく、精神科医が書いています。
気分というメンタルの側面が、脳の仕組みと結び付けられて解説されています。

精神科の臨床医としての実績も確かなものです。

気分だけが盛り上がるカンフル剤ではなく、自分のために明日の朝から行える実利ある行動を知りたい人に相応しい一冊と言えるでしょう。